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熊野詣

くまのもうで

古来の熊野詣は、出発する前から、精進儀式が行われていました。
熊野詣に旅立つにあたり、熊野に詣でる人々は精進屋というところに七日ほど通い、そこで数日間、忌み言葉や食についてを学び、心身の準備を整え清めてから、熊野詣に旅立ったそうです。

肉・魚を断ち、忌み言葉などの言葉遣いを学び、意識を限りなく浄化した状態で熊野詣に備えること、それが当時の儀礼とされていました。
古より、熊野に入ること、それは "神様の世界、黄泉の国、極楽浄土に入る" ことを意味しました。
​この食と言葉の礼儀作法は、歳月の長い道中はもとより、熊野に参拝し家路に帰るまで行われました。

熊野詣に関わる巡礼作法の素晴らしいお話をはじめて知った際、深い感動を受けずにはいられませんでした。熊野詣の意味の奥深さに、あらためて触れた気がしたからです。

熊野詣とは、熊野の神様の御前に参拝するという目的の他に、詣でる行脚のなかで、自分自身で生活習慣を通じて身を正し自らを清め高めるその学びや姿勢・心を磨く要素が色濃くその背景にあったのだと思います。
​太古の日本人の方々の参拝や巡礼地に対する意識の高さは、ただ素晴らしいばかりでなく、原理・真理・摂理、そのすべての理にかなっています。

和歌山県田辺市の世界遺産、熊野古道の熊野詣。
和歌山県田辺市の世界遺産、熊野古道の熊野詣。

すべての業務理念には、この熊野詣の精神から学び、いっさいに感謝し、こころを磨き成長することを念頭に運営をさせていただいております。

神道とは、元来、宗教ではなく、古代からの日本人の叡智、自然と共生してきた日本人特有の生活意識そのものを総称した言葉です。

そしてまさに、熊野詣は、その古来日本人の魂の原点に立ち返るための必要な学びや浄化がすべて含まれた、日本最古の修行であり、瞑想・禅・学びといった自己啓発・自己浄化の時間だったと言えます。

和歌山県田辺市の世界遺産、熊野古道の熊野詣。

熊野に滞在されたお客様が、

熊野の神様たちに、魂の内なる自分に、自然や宇宙の摂理に、
この熊野の地を通じて巡り会えますお時間を過ごして頂けますように…、

こころよりお祈りしています。

和歌山県田辺市の世界遺産、熊野古道の熊野詣。

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